病院やクリニックなどで医師に薬を処方してもらう際、知っておいた方がよい豆知識があります。それは、ジェネリック医薬品に関することです。薬を開発すると、メーカーは独占して販売する権利が発生するため、最初のうちは一つのところからしか販売されません。
しかし、一定の期間がすぎると、独占販売の権利は消えてなくなり、ほかのメーカーも製造ができるようになります。そのようにして製造された薬がジェネリック医薬品です。
ジェネリック医薬品は開発したメーカーよりも、価格を下げているケースが多く、比較的安価で購入できるのがメリットです。長期間服用し続けなければいけない薬の場合は、総額で半額程度になることもあり、グッと負担を減らすことも可能です。
加えて、同じ薬のジェネリック医薬品がさまざまなメーカーから販売されている場合もあります。それぞれ値段が異なることもあるため、安さを求める場合は比較して選定しましょう。
もし、医師がジェネリック医薬品を処方してくれなかったとしても、薬局にお願いすれば、売ってもらう薬をジェネリックに交換してもらうことが可能です。処方した医師がジェネリック医薬品への変更を禁止していない限り、薬局で問題なく変更してもらえるため、要望があるなら頼んでみましょう。もちろんその際は、薬剤師から変更する場合の注意点をしっかりと教えてもらえるため安心です。
こうした情報は、あまり巷では知られていません。病院で医療従事者として働いている方は、なるべくこうした豆知識を伝えることが大事です。特に、長期通院している患者さんは、長きに渡って医療費を払い続けなければなりません。中には家計が圧迫されて苦しい思いをしている方もいるため、早い段階で共有するようにしましょう。